どじょう汁

どじょう汁

智異山は多くの渓谷を抱いているが、そこから流れ出る清浄水は智異山の南の広い平原を豊かにする。南原の人々は昔から、水田や水路でドジョウを捕まえて保養食として食べた。南原の清浄で肥えた土地で育った在来種のドジョウで作ったどじょう汁は、南原地域の食堂に供給するにも足りないため、南原だけで味わうことができる。それで南原に行けば必ず本物のどじょう汁一杯を食べてみることを勧めるのである。
南原には約40ヵ所のどじょう汁屋がある。人口比例で計算すると、韓国でどじょう汁が最も多いところである。

黒豚

黒豚

1970年代までは、農家の牛舎で黒い在来種の豚を簡単に見ることができた。食べ残しで育てたもののせいで、成長が遅くて体は小さかったが、家のおめでたい事でないと、あえて屠殺できない貴重品の中で一番であった。
ところが、時間が経て、質より量を重視する社会的風土のせいで、在来種豚は知らないうちに次第に姿を消してしまった。幸い南原東部の山間地域には在来種豚の種子が保存されて食べられる食堂がある。南原の在来種豚は脂身が少なく、食感がかちかちで、油から香ばしい味がするのが特徴である。

山菜定食

山菜定食

山菜定食とは、米飯と様々な種類の山菜ナムルをおかずにして料理したものである。チャ厶ナムル、セリの芽、オタカラコウはきれいに洗ってサムに用意し、チナムル、ソバナナムル、ワラビ、ゆでコウタケ、クリタケ、タラノキの芽などは味付けして炒めたり和えたりして、ツルニンジンはコチュジャンを塗って焼いておかずとして用意し、ご飯と汁とキムチと一緒に用意する。
南原の山菜定食は、どじょう汁よりはあまり知られていないが、全国のグルメたちが味見をして感嘆する郷土料理である。

郷土酒

郷土酒

酒は食べ物の半分を占めるほど比重が大きい。いくらおいしい食べ物でしても酒がないと味と興が半減する。南原を代表するお酒としては黄眞伊酒、朱蒙酒、南原のマッコリなどがある。このうち、黄真伊酒は智異山の麓で生産される高品質の五味子と山茱萸が主原料である。赤い色を帯びるこの酒は、五味子の香りに酸味と甘みが適切に組み合わせて男女が一緒に楽しむことができる。朱蒙酒は、ただ覆盆子と米で作った正統ワインである。度数はそれほど高くないが、舌に感じる瞬間の強烈な味は高句麗人の意気を感じることができる。大体、南原で生産されるお酒は度数がそれほど高くなく、天然材料を原料としたため、二日酔いがほとんどないので、誰でも気軽に楽しめることができる。

南原韓菓

南原韓菓

韓菓は米、小麦粉、ナッツなどを主材料とし、はちみつと油などを副材料として作った韓国の伝統お菓子をいう。南原の韓菓がいつから始まったのかは知らないが、智異山の周辺にある広い平原で生産した品質の良い農産物で、昔から韓菓を作って全国的な名声を得ている。南原韓菓は太くて、組織の網構造が緻密なのが特徴である。南原の韓菓会社たちは、差別化戦略で韓菓の味を決める人造の密に力を入れ、ハーブ、ヤコンなどの地域特産物を活用した韓菓を生産している。